インプラント以外の人工歯を紹介

インプラント以外にもある人工歯の技術を紹介。それぞれのメリットやデメリットを比較しています。

インプラント以外にもある、人工歯の技術

インプラントは、人工歯を使って失った歯を補う方法のひとつです。その他にも、昔から用いられてきた入れ歯や、最近ではかなり一般的になったブリッジという方法があります。

ここでは、インプラントを他の選択肢と比較するために、入れ歯やブリッジのメリット・デメリットとあわせて紹介しています。それぞれに長所と欠点があるので、ご自分にあった方法を検討してみてください。

入れ歯について詳しくみる

ブリッジについて詳しくみる

見た目の美しさ

• 入れ歯は金具で固定するため、どうしても一目見て入れ歯だとわかってしまうのが難点。
• ブリッジは、入れ歯と比べると自然な仕上がりに。ただし、審美的に美しくするには、保険適用外の治療を受ける必要があります。
• インプラントは、見た目は天然の歯と変わりません。セラミックを使用した場合は、一見して区別はつかないでしょう。

噛む力

• 入れ歯にすると、噛む力はかなり弱くなります。部分入れ歯の場合、噛む力は天然の歯と比べておよそ30%しかありません。
• ブリッジは、入れ歯と比べるとやや強く、天然の歯と比べると60％ほどの力で噛むことができます。
• インプラントは、天然の歯とほぼ変わらない強さで物を噛むことができます。

周りの歯への影響

• 入れ歯は、時間が経つと金具をかけている歯がグラつく可能性があります。
• ブリッジは健康な両隣の歯を削らなければならないのが大きなデメリット。
• インプラントは、ほかの歯へ影響を与えません。

違和感

• 入れ歯の場合はどうしても口の中で動いてしまうので、違和感や異物感があります。
• ブリッジとインプラントは、治療が終わって安定した後はほとんど違和感なく生活することができます。

費用

• 費用の面では、入れ歯が圧倒的に有利です。保険適用範囲内で、コストを抑えることができます。
• ブリッジは入れ歯に次いでコストが安いのですが、保険適用外の治療が必要になることも。
• インプラントは保険適用外の自由診療なので、どうしても費用が高くなってしまいます。しかし、医療費控除ができるので、ある程度コストを削減できる場合があります。

治療期間

• 入れ歯やブリッジは、ほとんどの場合、短時間で治療が済みます。
• インプラントは手術が必要です。そのため、早くても2、3ヶ月は治療期間が必要です。

インプラントとオールセラミックの違いを詳しく解説

2つの治療方法について、表の形で違いや特長をまとめました。

どちらもメリット・デメリットを持っているものの、総合的な視点で見るとやはりインプラントの方が優れた治療法であると言えます。

インプラントは40年も長持ちする耐久性！

インプラントは周りの歯を削る必要がなく、?み合わせる歯にもダメージを与えないのが大きなメリットです。

手入れが簡単なのに耐久性に優れており、亡くなるまでの約40年使用し続けた人もいるほど長持ちします。

人工歯根をあごの骨に据え付けるため、食べ物を噛む力も本物の歯と遜色ないものになります。

もちろん審美性も優れており、近くで見てもほとんど見分けが付かない自然な仕上がりを期待できるでしょう。

ただし、歯根部を人工的に植えるという外科的手術が必要になります。また、人工歯根は金属のため金属アレルギーのある方には不向きです。

外科的手術を行わないオールセラミック

オールセラミックは自分の歯根を整え、セラミック（陶器）でできた人工歯をかぶせることで見た目を整えます。

前歯など、人から見えやすい歯を綺麗に整える目的でよく選択される方法です。

インプラントと比べると、より短期間で口元の審美性を整えることが可能で、外科的手術を行わずに済むこともメリットです。

セラミックと呼ばれるかぶせ物には、金属のフレームの上にセラミックをかぶせただけのものもありますが、オールセラミックの場合は金属を使わず、その名の通りセラミックのみでかぶせ物を作ります。そのため、金属アレルギーの人でも治療が可能になるのです。

しかし、オールセラミックは審美目的の治療法としては手軽なものですが、歯並びやかぶせる歯の状態によっては周りの歯を削ったり神経を抜いたりしなければならない場合もあります。

「なくなった歯だけを修復したい、周りの健康な歯を削りたくない」という場合はインプラントを検討したほうが良いでしょう。

総合するとインプラントが有利！

インプラントのデメリットは、費用がかさんでしまうということ。しかし、見た目の美しさ、違和感のなさ、噛む力など、機能面においてメリットの多いインプラントを検討する価値は十分にあります。耐久性にも優れており、きちんとメンテナンスをすれば半永久的に使えるので、長い目で見るとコストパフォーマンスが良いのはインプラントだといえるでしょう。