安全に配慮したインプラント治療が受けられる
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和光市デンタルオフィス 古川先生にインプラント治療についてインタビュー

古川先生に、インプラント治療についてインタビューしました。

インプラントの「名医」とは

インプラントに「名医」はいますか?具体的にどんな先生でしょうか。

古川先生

私の考えでは、技術力が高く経験豊富な先生、歯科医師同士の勉強会を主催されている先生に「名医」と呼べる方がいると思います。開業医では診療科目の一つとしてインプラントをおこなう歯科医師が多いですが、「名医」はインプラントだけを専門とし日々診療している先生が多いのではないでしょうか。分かりやすい例えでは、「大学病院のインプラント科の教授」などでしょうか。

腕のいいインプラント歯科を選ぶ方法はありますか?

手術件数などの実績は一つの指標になると思います。ほぼインプラントをおこなっていないのに、診療メニューとして「インプラント」とホームページに記載しているクリニックが多いのは実情です。年間何本手術しているから安心とは言い切れませんが、クリニック選びの際に、どの程度経験があるかを医師に聞いてみると参考になるでしょう。

経験数は年配のドクターほど多いような気がするかもしれませんが、あまりにも高齢な歯科医師はインプラント治療を大学教育で受けていない世代になりますから、「入れ歯は上手、インプラントは未熟」なことが多いです。オススメの世代としては30〜40代くらいでしょうか。若い世代の先生は新しい技術を試し、考え方も柔軟である傾向があります。歯科医師のベストな治療法と患者さんの希望をしっかりすり合わせをし、親身に相談に乗ってくれる可能性が高いです。

「名医」を選ぶべきはどんな人?

インプラント自体は難易度が非常に高い手術というわけではありませんので、多くの患者さんが「名医」を選ぶ必要性は低いと思います。名医では、確実に治療費も相場より高くなるでしょう。

治療難易度の高い方は、骨格が特殊だったり、動脈や神経がリスクの高い位置にあるなどです。そういったケースでは、私は自分のクリニックで対応できない場合、大学病院を紹介するケースが多いと思いますが、治療費が高額になってしまう可能性も必ずお伝えしております。

また、ネジを埋め込む手術に関して心配される方が多いですが、インプラントは被せ物まで治療は続いています。仮歯も料金内で製作してくれるのか、最終的な被せ物の仕上がりまで配慮してくれているかどうかも重要です。 インプラント治療は契約金の数万の違い程度で歯科医院を選ぶのではなく、ご自身の健康に関わることですので、受付スタッフの対応の良さなども含め、総合的に医療サービスが高いと思われる信頼できるクリニックを選ぶことをおすすめします。

医師選びと手術の成果の関係

より安全性の高い手術を受けるにはどうしたらよい?

古川先生

インプラント手術自体には何の資格も必要ないので、歯科医師免許を持っていれば治療自体はおこなえてしまいます。手術の難易度は高くはないものの、一応は外科手術ですので「絶対安全」ということは言えません。失敗することもあります。

また、インプラントをおこなう歯の位置でも難易度が変わります。歯の状態によって必要となる技術力は変わりますから、歯科医院よっては対応が不十分で失敗になる可能性もあります。

たとえば前歯より奥歯のほうが簡単です。歯周病が進行し、インプラントを打てる骨がない場合、骨造成という方法を取りますが、骨造成はできる先生、できない先生がいますし、骨造成の中でも鼻腔に骨を足す手術は難易度が高く、耳鼻科の領域になるので一人でやりきれる先生は少ないです。

医師選びのポイントは?

医師選びのポイントとしては、一つは繰り返しになりますが実績を確認すること。また、技術力の差が影響しにくい手術法を選ぶ方法もあります。

最近ではガイドシステムと呼ばれる方法が浸透しています。これは3Dでシミュレーションをおこなった上でマウスピース状の物を作成し、そのガイドに沿ってインプラントを埋入する方法です。これを使えば、ドリルの軌道は決まっているのでミスが起こる可能性は格段に低くなります。

インプラント手術自体も進化していると思いますが、具体的にどんな点で改良が見られますか?

インプラントは、顎の骨にチタン製の軸を埋め込む手術です。チタンはアレルギーが起こりにくく安全性の高い金属ですが、より安全性が高く、定着しやすい(骨とくっつきやすい)製品に改良がおこなわれています。

前述したガイドシステムも、治療の安全性が高まっている証拠です。被せ物についても、より美観に優れたもの、割れたり摩耗したりしにくい物が出てきていますので、年々改良が進んでいると言えます。

技術以外の選び方

どういう先生が信頼できる?

古川先生

人間性は重要だと思います。誠実に診察をしてくれるか、納得するまで説明してくれるかは重視すべきだと思います。

人間性、コミュニケーション力、話し方、優しいかどうか。等身大で話してくれるなど。小難しい表現をする先生もいますが、わからなければわからないと言って大丈夫です。(そこで「ムッ」とされたらその先生はやめておいた方がいいかもしれません。)

「前の歯医者だとインプラントの話しかしない」、「(自分がインプラントができないから)ブリッジや入れ歯の話しかしない」という話を複数の患者さんからよく耳にしますが、本当にそれは残念なことですね。 歯科医院によっては、そこの院長の自分の能力や考えに固執するがゆえ、患者さんの治療法を自由に選ぶ権利を奪ってしまっているケースがあるのだと思います。

古川先生が気を付けている点はありますか?

当院では、インプラント無料相談では、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」と同じウエイトでメリット・デメリットを丁寧にご説明していますので、そういったクレームは皆無ではありますが、和光市駅前と言えども、そういった歯科医院がまだ多いようです。

現在、歯を補う技術としてはインプラントがベストである場合が多いです。とはいえ、インプラントは初期費用であったり、完治までに時間がかかるなどデメリットもあります。

インプラント、ブリッジ、入れ歯という選択肢それぞれについて、平等にメリットデメリットを話してくれる先生を選ぶべきでしょう。患者さんの状態やニーズによりベストアンサーは変わります。インプラントはアフターケアも重要になりますので、今後長く付き合っていけるかは重視した方がいいと思います。

そのほか、知っておくべきことがあれば教えてください。

治療の際にインプラントのメーカーを選ぶと思いますが、値段だけでなく保証についても確認するようにしてください。長く使っていれば、ネジが緩んでしまったり、トラブルが起きることもあります。メーカーが倒産することや部品の供給がなくなることもあるため、シェア上位のメーカーを選択するのがおすすめです。

数万円の金額差より長期的な信頼性を重視し、選択すべきです。このようなメーカーのことについてもきちんと説明してくれる先生は信頼が置けるでしょう。

インプラントは一見高額な治療ですが、費用がかかるだけの「価値」があります。初期費用だけで判断せずに、ご自身で情報収集し、医師にも遠慮せずに質問して判断してください。

インプラントを長持ちさせるための心がけについて教えて下さい。

インプラントにしたから安心ではなく、キッカケとしてさらにインプラントを含めた全体的な歯のメンテナンスを継続していただきたいです。

インプラント治療を受ける方は、もともと歯を失うほどの状況だったわけですから、もともと歯の手入れが苦手な方が多いです。インプラント自体は虫歯になりませんが、歯周病のような状態になる「インプラント周囲炎」が起こり、最悪の場合インプラントが抜けることがあります。

当院では、インプラントに特化したクリーニングをご用意してますし、インプラント以外の天然歯のメンテナンスも継続していただくようお願いしています。 インプラント治療をキッカケとして、「歯医者さんとの付き合い方」を見直していただくことが重要と思いますね。

インタビューに答えてくれたのはこの方

古川先生

  • 古川 智基(フルカワ トモキ)先生
  • 和光市デンタルオフィス インプラント・矯正ステーション 歯科医師
    https://www.wakoshi-dental.com/
  • 2013年に九州歯科大学を卒業し、愛知学院大学附属病院で研修医を修了。
  • 2020年に和光市デンタルオフィス インプラント・矯正ステーションを開院し、院長を務めています。
  • クリニックでは、年間でおよそ200~300件のインプラント手術に対応。

【お読みください】
このサイトは、2019年6月の情報をもとに、インプラント治療が不安な方に向け東京都内のインプラント歯科を紹介しています。
※このサイトが定義する名医とは:
国内外のインプラント学会に属し、「指導医」「専門医」「認定医」に認定されている医師を取り上げています。
情報には正確性を期しておりますが、各治療の内容や費用の詳細、医療機関の最新の情報については、各公式サイトでご確認ください。
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【インプラント治療について】
・インプラントとは、基本的に無歯顎に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。
術式や方法は口腔や骨の状態、希望によって異なります。
・副作用(リスク):手術が必要なため、痛み・腫れなど体へ・負担や感染症のリスクがある、全身疾患など持病がある場合対応できないことがあり、また治療費が高額となる可能性もあります。
・費用:1本あたり300,000円~400,000円(使う素材によって変わります)
・平均的な治療期間:6ヶ月前後
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「痛い」「怖い」イメージのあるインプラント治療ですが、現在は「体への負担やストレスを軽減する治療」も増えています。個人の状態によって可能な治療法は異なりますので、医師と相談する事をおすすめします。

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